こんにちは、大宮駅東口徒歩6分の大宮やすだ歯科です。

「根管（こんかん）治療」と聞くと、なんとなく難しそうで不安に感じる方も多いのではないでしょうか。根管治療は、虫歯が歯の神経まで進んでしまったときに行う、とても繊細な処置です。そのため、近年では“マイクロ顕微鏡（マイクロスコープ）”を用いた精密治療が注目され、より高い成功率が期待できるようになっています。今回は、マイクロ顕微鏡を使った根管治療がどのようなものか、やさしく紹介します。

■ 根管治療とは？

根管治療とは、歯の内部にある細い管（根管）の中から、感染した神経や細菌を取り除き、きれいに洗浄・消毒して薬を詰め直す治療です。根管はとても細く、枝分かれしていることもあるため、肉眼だけでしっかり確認するのはなかなか難しい治療です。
そのため、従来は“見えにくい中を手の感覚で治す”部分が大きく、治療回数が長引いたり、細菌が取り切れずに再発してしまうこともありました。

■ マイクロ顕微鏡とはどんなもの？

マイクロ顕微鏡は、歯科用に使われる高倍率の顕微鏡で、肉眼の最大40倍に拡大して患部を見ることができる器械です。ライトも強力で、歯の中の暗い部分までしっかり照らすことができます。
ひとことで言えば、
「今まで見えなかったものが見えるようになる」
そんな心強い道具です。

■ マイクロ顕微鏡が根管治療を変える理由

● 見逃しが少なくなる
根管は人それぞれ形が違い、非常に複雑です。マイクロ顕微鏡を使うことで、細い根管の入口や分岐をしっかり確認しながら治療でき、感染源の取り残しを防ぎやすくなります。
● 歯を余計に削らずにすむ
拡大して見えるため、必要な部分だけを丁寧に処置できます。歯を余計に削らずに済むので、歯が長持ちしやすくなります。
● 再発リスクを下げやすい
感染源を確実に取り除くことで、治療の精度が上がり、根の先で再度腫れたり痛みが出る可能性を抑えられます。
● 治療の見える化で安心できる
希望があれば治療中の画像をお見せすることもできるため、「どんな治療が行われたのか」が分かり、安心して通院できます。

■ マイクロ顕微鏡を使った治療は痛くない？

マイクロ顕微鏡はあくまで「見えるようにするための器械」なので、治療そのものの痛みが増えるわけではありません。むしろ必要な部分だけ丁寧に治療できるため、余計な刺激を減らせるメリットもあります。

■ 大切な歯を残すための選択肢

歯を抜かずに残すためには、根管治療の成功率がとても重要になります。マイクロ顕微鏡を使った治療は、歯を守るための大きな助けとなる方法です。
当院でも、なるべく患者さんの歯を長く守れるよう、状況に応じてマイクロ顕微鏡を活用した精密な治療を行っています。
「根管治療が不安」「歯をできるだけ残したい」など、気になることがあればお気軽にご相談ください。

大宮やすだ歯科　院長安田朋之