2025年10月25日

こんにちは、大宮やすだ歯科です。
「朝起きたときに顎が痛い」「歯がすり減っている気がする」「歯がしみる」など、こんな症状を感じている方はいませんか?実は、これらの症状の一因として「歯ぎしり」が考えられます。夜間の歯ぎしりは多くの人に見られますが、放置すると歯にダメージを与え、最終的には歯を失う原因になることもあります。今回は、歯ぎしりの原因とその対策についてお話しします。
■ 歯ぎしりとは?
歯ぎしり(ブラキシズム)は、無意識のうちに歯をこすり合わせたり、食いしばったりする行動です。特に睡眠中に見られることが多いですが、日中にストレスや疲れを感じているときにも起こることがあります。歯ぎしりが続くと、歯の表面がすり減り、歯並びに影響を与えるほか、顎や筋肉に負担がかかります。
■ 歯ぎしりが引き起こす問題
夜間の歯ぎしりが続くと、さまざまな問題を引き起こします。
1. 歯のすり減り
歯ぎしりによって歯のエナメル質が削られ、歯がすり減ります。最初は目立ちませんが、長期的に続くと歯が薄くなり、神経に近づいて痛みを引き起こすことがあります。
2. 顎の痛みや不快感
歯ぎしりのせいで顎や顎関節に負担がかかり、顎の痛みやこり、さらには顎関節症の原因になることもあります。
3. 歯並びや噛み合わせの悪化
強い力で歯ぎしりを続けると、歯並びが変化したり、噛み合わせに影響を与えたりすることがあります。
■ 歯ぎしりの原因
歯ぎしりの原因はさまざまで、主に以下の要因が考えられます。
1. ストレス
ストレスや不安、緊張などが歯ぎしりを引き起こす大きな原因とされています。日中のストレスが夜間に歯ぎしりとして現れることがよくあります。
2. 睡眠の質の低下
睡眠中にリラックスできず、深い睡眠が取れないと、歯ぎしりが起こることがあります。
3. 不正な噛み合わせ
噛み合わせが悪い場合、歯ぎしりをしてしまうことがあります。噛み合わせのズレが原因で、無意識に歯を食いしばることがあるのです。
■ 歯ぎしりへの対策方法
歯ぎしりは放置しておくと歯に大きなダメージを与える可能性がありますが、適切な対策を講じることで予防できます。
1. マウスガード(ナイトガード)の使用
歯ぎしりの対策として最も効果的なのは「マウスガード」の使用です。これは、歯科医院でオーダーメイドで作成した専用のガードを寝ている間に装着することで、歯へのダメージを防ぎます。
2. 睡眠の質の改善
良質な睡眠を取るための環境作りも大切です。寝室の温度や照明、寝具を見直し、できるだけリラックスできる環境を整えることが予防につながります。
3. 噛み合わせの調整
噛み合わせの問題が原因で歯ぎしりをしている場合は、歯科医による噛み合わせの調整が必要です。歯の位置を調整することで、歯ぎしりの頻度を減らすことができます。
■ 最後に
歯ぎしりは無意識のうちに行われるため、自分では気づきにくいことがあります。しかし、歯に与えるダメージは意外と大きいものです。もし、朝起きたときに顎が痛い、歯のすり減りが気になると感じたら、早めに歯科医院での相談をおすすめします。
当院では、マウスガードの作成や噛み合わせの調整、歯ぎしりの原因に応じたアドバイスを行っていますので、お気軽にご相談ください。
