こんにちは、大宮やすだ歯科です。

お子さんの歯の健康は、将来の健康に大きく影響します。乳歯のうちからしっかりとケアを行うことで、永久歯の健康を守ることができます。今回は、親としてできる子どもの歯の健康管理についてご紹介します。

■ 子どもの歯の成長過程

お子さんの歯は、成長の過程で様々な変化を迎えます。まず、乳歯（赤ちゃんの歯）は6か月頃に生え始め、3歳頃には20本の乳歯が揃います。その後、6歳頃から永久歯が生え始め、12歳前後でほとんどの永久歯が揃います。

この成長過程で歯を大切にすることが、今後の歯の健康に繋がります。特に、乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いため、虫歯になりやすいので注意が必要です。

■ 子どもの歯磨きの習慣づけ

歯の健康を守るためには、早期からの歯磨き習慣が大切です。子どもの歯磨きは、できるだけ早いうちから始めましょう。

1. 歯磨きの開始時期

乳歯が生え始めたら、歯ブラシで軽く磨く習慣をつけると良いです。初めて歯ブラシを使うときは、ガーゼや指サックを使って、歯と歯茎を優しく拭いてあげるのも効果的です。

2. 1～2歳ごろからは歯ブラシを使う

1～2歳頃から、子ども用の歯ブラシを使い始めます。この時期は歯ブラシを持たせて一緒に磨くことで、歯磨きの習慣を身につけさせることができます。始めはうまく磨けなくても、親がしっかりと仕上げ磨きしてあげることが大切です。

3. 磨くポイントを覚える

歯の磨き方を教えるときは、「歯と歯茎の境目」を意識して磨くことを教えてあげましょう。特に奥歯は汚れがたまりやすいので、丁寧に磨いてあげることが重要です。

4.仕上げ磨きは必須

お子さんが小学生のうちは仕上げ磨きが必須となります。お子さんが磨き終わったら保護者の方がしっかり仕上げをしてあげましょう。

■ 食生活と歯の健康

食事内容も歯の健康に大きく影響します。おやつの選び方や食事のタイミングを工夫することで、歯の健康を守ることができます。

1. 甘い食べ物は控えめに

チョコレートやキャンディ、ジュースなどは虫歯を引き起こしやすいです。特に、間食として頻繁に甘いものを食べることは、虫歯リスクを高めます。おやつはできるだけ回数を減らし、食べた後は口をゆすぐことを習慣にしましょう。

2. 歯に良い食べ物を摂る

歯を強くするためには、カルシウムやビタミンDが豊富な食べ物を摂ることが大切です。乳製品や魚、緑黄色野菜などは歯にとって良い栄養源です。また、噛む力を育むために硬い食べ物（にんじん、リンゴなど）を食べさせることも効果的です。

3. 食後の口をゆすぐ習慣を

食後すぐに歯を磨くのが理想的ですが、小さなお子さんはまだ自分で歯磨きができません。その場合、食後に水で口をゆすぐだけでも汚れを減らすことができます。

■ 定期的な歯科検診

歯磨きや食生活に気をつけていても、定期的な歯科検診は欠かせません。歯科医院での定期検診は、虫歯や歯周病の早期発見に役立ちます。

1. 虫歯の早期発見

乳歯は虫歯が進行しやすいので、定期的な検診を受けて早期に虫歯を見つけることが大切です。虫歯が大きくなる前に治療を行うことで、痛みを避け、将来の健康な歯のためにも役立ちます。

2. フッ素塗布で虫歯予防

フッ素塗布は虫歯予防にとても効果的です。歯の表面を強化し、虫歯菌の働きを抑えることができます。乳歯が生えた頃からフッ素塗布を始めることで、虫歯を防ぎやすくなります。

3.磨き方の指導を受ける

歯科医院で検診を受けることは大切ですが、なにより頑張っていただきたいのがセルフケアになります。お子さん本人の磨くことへの意識改善や磨くテクニックの向上、保護者の方の仕上げ磨きの方法や使用する歯ブラシやフロスの使い方、道具選びのポイントなど、当院歯科衛生士に相談していただくことによって、ご自宅での歯磨きがよりよいものになります。

■ 歯の矯正を考えるタイミング

お子さんの歯並びや噛み合わせに気になる点があれば、早期に歯科医師に相談することをおすすめします。歯並びや噛み合わせの問題は、成長過程で改善できる場合が多いので、早めに矯正治療を考えることが重要です。

■ 最後に

お子さんの歯の健康は、親御さんがしっかりとサポートしてあげることが大切です。毎日の歯磨きや食事、定期的な歯科検診で、虫歯や歯並びの問題を防ぎましょう。当院では、お子さん向けの歯科診療を行っており、歯磨き指導や虫歯予防のためのフッ素塗布も実施しています。お子さんの歯の健康に関するご相談があれば、ぜひお気軽にご来院ください。