2025年11月03日
こんにちは、大宮やすだ歯科です。
妊娠中は、ホルモンバランスや生活習慣の変化により、お口の中の環境が大きく変化します。
「つわりで歯みがきがつらい」「歯ぐきが腫れて出血する」などのトラブルが起こりやすくなるため、妊婦歯科検診を受けることがとても大切です。
妊娠中の口腔ケアは、ママの健康だけでなく、おなかの赤ちゃんにも良い影響を与えます。
妊娠中に歯のトラブルが起きやすい理由
妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌が増えることで、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。
この状態を「妊娠性歯肉炎(妊娠性歯周炎)」と呼び、妊婦さんの約7〜8割が経験するといわれています。
また、つわりによって歯みがきが十分にできなかったり、食事回数が増えたりすることで、むし歯や歯周病のリスクも高まります。
歯周病菌が血液を通じて体内に入り込むと、早産や低体重児出産のリスクが上がることも報告されています。
妊婦歯科検診のタイミングと内容
妊娠中の歯科検診に最も適しているのは、安定期(妊娠5〜7か月ごろ)です。
この時期は体調が比較的安定しており、安全に歯科治療やクリーニングを受けることができます。
妊婦歯科検診では、以下の内容を中心にチェックします。
・むし歯・歯周病の有無
・歯ぐきの腫れや出血の状態
・歯石・プラーク(汚れ)の除去
・正しい歯みがき方法の指導
・妊娠中にできる口腔ケアのアドバイス
痛みや腫れがある場合も、妊娠時期に応じた安全な治療方法を選択できます。
治療が必要な場合は母子に影響の少ない方法で行いますのでご安心ください。
妊娠中のセルフケアのポイント
体調の良い時間帯に歯みがきを
つわりがつらい朝は無理せず、夜や体調の良い時間にケアを。
柔らかめの歯ブラシを使用
歯ぐきが敏感な時期は、刺激の少ないやわらかいブラシを使いましょう。
うがいだけでもOKの日を作る
どうしても磨けないときは、水やノンアルコールのマウスウォッシュでうがいを。
食後は水で口をすすぐ
胃酸が残ったままだと歯が溶けやすくなるため、軽いうがいを習慣に。
マイナス1歳からの口腔ケアを始めましょう
「ママの口の健康は、赤ちゃんの歯の健康にもつながる」といわれています。
むし歯や歯周病の原因菌は、親から子へうつる感染症です。
妊娠中から口腔内を清潔に保ち、出産後に備えておくことが、赤ちゃんへの“最初のプレゼント”になります。
まとめ|妊婦歯科検診で安心のマタニティライフを
妊娠中の歯科検診は、ママと赤ちゃんの健康を守る大切なステップです。
「妊娠中は歯医者に行けない」と思われがちですが、正しい時期と方法を選べば安心して受診できます。
当院では、妊婦さんの体調に配慮したマタニティ歯科検診や妊娠中の口腔ケア指導を行っています。
気になる症状がある方は、早めにご相談ください。
