2025年12月09日

こんにちは、大宮駅東口徒歩6分の大宮やすだ歯科です。
「毎日の仕上げ磨きが大切なのは分かっているけれど、嫌がってなかなか磨けない…」
多くの保護者の方が抱えるお悩みのひとつです。仕上げ磨きはむし歯予防に欠かせませんが、年齢によって嫌がる理由や上手く進めるコツは異なります。今回は、年齢別のポイントと、親子で無理なく続けるための工夫をご紹介します。
■ 1〜2歳:とにかく“慣れる”時期
この時期は、歯ブラシより「口の中を触られること」に慣れていないことが原因で嫌がりやすくなります。
ポイントは短時間でサッと済ませること。
まずは膝の上に寝かせ、歯ブラシを軽く当てるところから始めましょう。磨ける範囲だけで十分です。好きな歌を流したり、終わったら褒めるだけでも「イヤな時間」から「いつもの習慣」に変わっていきます。
■ 3〜5歳:自分でやりたい時期とうまく付き合う
少しずつ自我が芽生え、「自分で磨く!」と言う子が増えてきます。しかし実際にはまだきちんと汚れを落とすのは難しいため、必ず仕上げ磨きは必要です。
おすすめは
① 子ども磨き(みがきたい気持ちを満たす)
② 保護者が仕上げ磨き(きちんと落とす)
という2ステップ方式。
また、この時期特有のイヤイヤには「時間制ルール」も効果的です。
「30秒だけ口を大きくしてね」など、子どもが頑張りやすい短い区切りを作るとスムーズです。
■ 小学生:磨き残しのチェックが鍵
小学生になると手先が器用になり、本人磨きの精度が上がってきます。しかし、どうしても奥歯のかみ合わせや、歯と歯の間は磨き残しが出やすい時期。
仕上げ磨きは“毎日でなくてもOK”ですが、週に2〜3回はチェックを。
特に永久歯に生え変わる時期はむし歯のリスクが高まるため、成長に合わせてサポートしていくことが大切です。
■ 仕上げ磨きを嫌がるときの共通対策
年齢に関係なく、次の3つは効果が高い方法です。
◎ 姿勢を安定させる
寝かせ磨きが基本ですが、合わない場合は頭を枕にのせて「半寝かせ」など、体勢の工夫で格段にスムーズになります。
◎ 歯ブラシは小さく・柔らかく
子どもが嫌がる原因で多いのは「痛い」「こそばゆい」。
ヘッドが小さく、毛が柔らかいものを選びましょう。
◎ とにかく“楽しい雰囲気”に
・好きな動画を1本だけ見せる
・家族で「仕上げ磨きソング」をつくる
・終わったらハイタッチ
など、小さな成功体験が毎日の習慣につながります。
■ むし歯予防は家庭+歯科医院のダブルケアで
家庭での仕上げ磨きに加えて、3ヶ月に一度の定期検診を続けることで、お口の状態をしっかり管理できます。フッ素塗布やクリーニングを合わせるとさらに予防効果が高まります。
仕上げ磨きがうまくいかない時期は誰にでもあります。無理せず、できることを続けながら、気になることがあればいつでもご相談ください。
大宮やすだ歯科 院長 安田朋之
