2025年12月15日

大宮駅東口徒歩6分の大宮やすだ歯科です。
歯科検診で「歯石が付いています」と言われたことはありませんか?
歯石は一度付いてしまうとご自身では除去できず、歯周病の進行にも深く関わります。
今回は、歯石にどれほどの細菌が含まれているのか、そしてなぜ定期的なクリーニングが必要なのかを分かりやすくご紹介します。
歯石とは?
歯石は、歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムなどと結びつき、硬く石のように固まったものです。
歯垢は“細菌のかたまり”であり、放置すると数日で歯石に変化します。
歯垢…柔らかく歯ブラシで除去可能
歯石…非常に硬く、専用器具でしか除去できない
歯石そのものは石のように固まっているため、直接悪さをするわけではありません。
しかし、歯石の表面には粗い凹凸があり、そこを住処にして細菌が繁殖しやすくなります。
歯石の細菌量はどのくらい?
歯石の元である歯垢1mgの中には、約1億個の細菌が存在するとされています。
歯石は歯垢よりも大きく硬くなるため、その表面には数億〜数十億単位の細菌が付着している状態だと考えられます。
歯石が付着したままだと…
細菌が増殖し続ける
歯ぐきに慢性的な炎症が起きる
口臭の原因にもなる
といったリスクが高まります。
歯石が引き起こすお口のトラブル
● 歯肉炎・歯周病の進行
細菌が出す毒素により歯ぐきが腫れたり、出血しやすくなります。
● 口臭の悪化
歯石の周囲に多い細菌は、においの強いガスを発生させます。
● 歯が揺れるリスク
歯周病が進むと、歯を支える骨が少しずつ溶けてしまいます。
なぜ歯石は歯ブラシで取れないのか?
歯石はカルシウムが沈着して形成されるため、非常に硬く、
歯ブラシでは除去不可能です。
歯科医院では、
超音波スケーラー
ハンドスケーラー
といった専用器具を用いて、痛みを抑えながら効率よく除去します。
歯石を増やさないためにできること
毎日の丁寧な歯みがき(特に就寝前)
フロス・歯間ブラシの併用
3か月に一度の専門的なクリーニング
歯石は誰でも自然に付着しますが、定期的に除去することで歯周病予防の効果が大きく高まります。
まとめ
歯石は細菌の温床となり、歯周病や口臭の大きな原因に
歯石の表面には数億〜数十億の細菌が付着
歯ブラシで取れないため、歯科医院での定期的なケアが重要
当院では、お口の状態に合わせたクリーニングや歯周病予防のご提案を行っています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
大宮やすだ歯科 院長 安田朋之
